依頼品の分解写真

内部バッテリの交換を現在まで、数千個以上させて頂きましたが、

 の中には、とうぜん純正品以外のバッテリを使用しているものもありました。 

その中から「これは!」といったものを掲載させて頂きます。  

            理由は、ほとんどの

お客様自信がバッテリを分解をされたことがなく、中身がどうなっているのか

交換後も )見る機会がありませんでしょうし、 一部の他社様ではこんな感じで

   交換修理をされているのを、お伝えしたいのもあります。 

       ※ けっして、ちくっているのではありません(笑)。

型番 BT‐15Q  ( 8.4V / 1800mA 
                                                  Ni-Cd

 

使用機種 GTS‐3 シリーズ(05 / 10 / 20)

        GTS‐3Ⅱ シリーズ(05 / 10 / 20)

 

 

       依頼内容は

              某オークション にて充電器とセットで購入したが、

                 最近使えなくなったので見てほしい と。

 

        確認しましたら、電池の劣化による不良でした。

       ※(正確には、リチウムバッテリ内部の制御基板の故障)

  

   ですが、側板を外してみると中身が別物(電池の種類と形状)。

 まず、使用電池が通常 ニカド「単2」サイズなのですが、これにはビデオなどに

  使用されている市販品の「リチウムイオン電池」が入っていました。

 また、電池の形状が違うため そのままでは入らないのでスペースを作るのに

  内部の純正基板も取り外し、隙間を埋めるため燃えやすい発砲スチロールを

   詰めていました。

 ※ このタイプ(リチウムイオン電池)のバッテリ使用が原因で、本体の

   電源が入らない または、エラー表示や、表示がおかしい 。

    などの修理依頼がたまに入ってきます

  

    原因は充電器がリチウムイオン電池専用ではなく

   ニカド電池用を使用している為(純正品も)、充電方式が違うために

   バッテリ内部の制御基板を故障したせいですが、それだけで済まずに

    過電流が本体内部に流れ込み、内部基板を焼損や故障させることが

     あるため危険です。(過去に数台ありました。)

 ※ トータルステーション本体(内部基板)が故障した場合、修理はできません。

 

   ※ このタイプ(充電用コネクタを改造して〇ピン仕様)のバッテリは

     内部基板も外されており、申し訳ありませんが安全上などの理由により

      電池交換はできません・・。 購入先にてご依頼ください。

   

  

型番 BT‐27Q ( 3.6 V / 850mA 

                                                  Ni-MH

 

使用機種  データレコーダ ( FC-7 ) 

 

内部を分解しますと、本来ニッケル水素電池を

  使用しますが、これには別のタイプの電池

   リチウム電池が入っていました。

                                           ( ※ 充電器はリチウム電池専用を使用

                                                 しないと 破損や最悪、爆発をいたします。)

 

  また、サイズの違う電池の為、ケース内に収納出来なかったみたいで、

          内部を削りまくり。  電池にショート防止の為の絶縁保護は

      絶縁テープはなく、セロハンテープ巻かれていた為に、

       一部溶けて焼けていましたので、とても危ない状態でした。 

       それに、コネクタ部は市販品のものと交換されており、

        メーカー純正の充電器で充電することが出来ず、困りました。

         ( ※ 最終充電はメーカー純正の充電器にて確認します。)

 

  ※ このタイプ(リチウム電池)のバッテリ使用が原因で、本体(FC‐7)の

    電源が入らない修理依頼が多々入ってきます。  原因は充電器が純正品

   (ニッケル水素電池仕様)を使用している方がほとんどですが、 購入時

    セットで付いていた 「ニカド電池仕様の充電器」を使用していたので、

          (※ この場合、リチウムイオン電池用充電器を使用しないとダメ。)

    電池の充電方式が違うためにバッテリ内部の制御基板を故障させ、

     過電流が本体(FC‐7)内部に流れ込み、内部基板を焼損するためです。

             本体が故障した場合、修理はできません。

 

  ※ 充電コネクタ部(〇ピンタイプ)に改造されたものは、

    純正コネクタに、交換修理はできません。(廃盤にて部品がないので。)

 

 

型番 BC‐60 ( 7.2V / 3800mA ) 

                                                Ni-MH

 

使用機種  NST-10CHG ( ニコン ) 

        DTM-S シリーズ ( ニコン )

 

 

専門店にて交換したが、半年ほどで

                                                 使用できなくなったので、見てほしい。と、

                                                  依頼され お預かり致しました。 

 

  分解すると中の電池が、電池内部の液漏れ / 腐食 が原因でした。

  詳しく見てみると、電池と電池は 「半田」で接続 されていました。

   電池は熱に弱い(内部の液が劣化)ので、こてなどで半田付けをされると、

    電池の寿命が、かなり短くなります。 

                          教えて頂いたホームを見ましたら、

     「電池どうしはスポット溶接で・・」 と、記載されていました。 

        確かに 電池の端はスポット溶接で端子をつけていましたが、

         あとは半田付け で、なんですけど・・・。   う~ん。 

 

  あと、サンプルで いろんなメーカ品を使用しましたが、国内メーカ製に比べ、

   海外メーカ製はかなり単価は安い(国産の1/3)のですが その分、

   耐久性なかったからじゃないかと・・。( 私の経験では。 )

 

型番 BT‐15Q  ( 8.4V / 1800mA 
                                                  Ni-Cd

 

使用機種 GTS‐3 シリーズ(05 / 10 / 20)

      GTS‐3Ⅱ シリーズ(05 / 10 / 20)

 

 

       依頼内容は

                某リフレッシュ専門店にて交換を依頼したが、

                 最初から調子が悪く、最近使えなく

                  なったので見てほしい と。

 

        確認しましたら、電池の劣化による不良でした。

  

  ですが、側板を外してみると中身が別物(電池のサイズと形状)。

 まず、使用電池が通常「単2」サイズなのですが、これには「単3」タイプが

  使用されているのと、ニカド単3では容量が小さい為、ニッケル水素電池が

   使用されていました。(海外品 ノーブランド)

  (普通、ニカドよりニッケルの方が密度が高いので、容量が大きい。)

 

  純正と「同じ電池 / 形状」だと、作製時の手間と、原価がかかる為、

   このようなリフレッシュをされているのだと思われます。

      (このようなやり方は時々拝見します。) 

 

 ですが、正規のサイズと電池の仕様が違いますので、機械立ち上げ時(電源ON)

  や測距時など 内部で大電流を使用する場合、新品の時だとまだいいのですが

   使用しているうちに、電池が耐え切れず不具合(作動不良)が出てきます。

    リフレッシュ代は安いほうがいいのですが、このやり方は・・・。 

 

型番 BT‐23Q ( 7.2 V / 1200mA 

                                                   Ni-Cd

 

使用機種  CS-20 / A / B    シリーズ  

 

 

      依頼内容は、

ネット広告をみて交換に出したが、数か月の

 使用で 使えなくなり、見てほしい と。

 

 カバーを開けると、よくある作り方でした。

 

 

今回は、電池の特性についてお話を。

 

              リフレッシュに使用されている電池に市販品をよくみますが、

      基本的に業務用と、市販品の電池は根本的に違います。

 

   ※ 市販電池(+側に凸があるものや、エネループ。他)

 

業務用の電池は、何本か組み立てて使用するのを前提に製造されていますので、

  単体の個体差(電池内部の抵抗値や電圧など)が、あまりありません。

 (1本1本のばらつき。) なぜなら組み立てて充電しますので「ばらつき」が

  ありますと「充電不良の電池充電しすぎの電池」が組品(バッテリ)内部で

    起きる為、充電や電圧が安定しません。

 結果、交換したばかりのバッテリが充電中に充電器が止まったり

 エラー表示が出たりするのです。 何度もやっていると少しは安定しますが。)

 

 説明欄に「使用しているうちに・・」と記載されているのはそういった意味です。

 

           市販電池の充電器は1本1本単体で、充電しますので

     「ばらつき」が あっても充電出来ます。 (あたりまえですが・・。)

 

 だから、機械に「ばら」で電池を組み込んでも普通に安定して使用できるのです。

 

   また何度も記載させて頂いておりますが、電池の組品を作る場合は必ず

    溶接にて行い、半田付けをしてはいけません。

 

   ※電池の劣化だけでなく 最悪、充電中に破裂したり 充電器を壊します。

 

型番 BT‐23Q ( 7.2 V / 1200mA 

                                                   Ni-Cd

 

使用機種  CS-20 / A / B    シリーズ  

 

このお預かり品も上記と同じく

 ネットをみて九州へ交換に出しが、使用一年

  ほど 使えなくなり、見てほしいと。

 

          カバーを開けるといつもと同じ内容・・・・ではなく

            これも 最近よく見かけるものでした。

 

この頃、分解したものに一回り小さいサイズの電池(セル)を使用したものが

  よく来ます。 最近の電池は技術の進歩により、小型で大容量のものが

    出てきましたが、それは新しいタイプの電池( リチウム / リポ )などで、

      通常バッテリ交換で使用するニカド電池やニッケル水素電池などは、

        容量を大きくするとサイズも大きくなります。 

      とうぜん容量を大きくすると値段(単価)も変わります。

  

そして、写真を見て頂きますとお分かりになりますように、使用されていた電池は

        純正品より一回り小さい 単3電池タイプです。

  写真は純正品組品サイズと、純正品単品の電池と、単3電池との比較です。

   結果、業者側にとってリフレッシュ料金は安くしても原価が押えられます。

                 そして、

  外国製で単価が安く(容量不詳&ノーブランド)すむのと、サイズが小さいので 

    さらに純利益は大きい のです。 安いのには、理由があります。